農夫の作るパン

<労働の対価に>

 
 

スペイン巡礼を始めるその日、お互いの旅路の幸運を祈ったフランス人夫婦から、祖国フランスで買って持ってきていた小さめのカンパーニュをもらいました。

その日の巡礼路は、山が多く日差しも強い過酷な日で、生まれて初めてお腹が空いて動けないという状態になってしまったそう。 

道端にへたり込んで、バックパックを置くとバックが重さで倒れ中身が出てきてしまい、そこにはフランス人夫婦がくれたカンパーニュがまだ残っていた。皮は硬いけれどもしっとりとした中身。 そこに昨日宿でテイクフリーで置いてあったチョコクッキーを挟んで食べました。 

それが中山さんが生まれてきた中で、一番心に残っている料理です。

 

この物語から、丹波で薪窯で制作する、中山大輔さんのパン作りが始まります。

 

中山さんとは、共通の知り合いも多く、出会ってすぐに意気投合し、仲を深めていたように思います。

彼の工房に行ったときに、窯の話、パンに対しての話も勿論ですが、彼の生き方や家族、

これからの社会に対して等、そんな話をざっくばらんに沢山話したように記憶しています。

 

不思議なくらい、私達の間には、意見の相違から議論を交わすところもなく、

特に何の不一致もなく、互いの価値観への理解は驚くほど早くに出来ていたように思います。

 

それは、同じような土地にいるからでしょうか?

それとも、世代的なものでしょうか?

 

 

おそらく今の世の中に対して、向いている方向(提案)が同じだという事だ思っています。

campagne bio / カンパーニュビオ

どんな食材も受け止めてくれる日本のカンパーニュ。皆様の思うように好きにお召し上がり下さい。

しっかりと蒸した後に焼き直すと、焼きたてのパンの香りと食感が戻ります。

complet bio / コンプレビオ

石臼で挽きたての小麦を100%使ったエネルギーたっぷりのパン。美味しい蜂蜜とバターだけで十分な一皿になると思います。

painpaysage / パンペイサージュ

石臼で挽きたての古代小麦全粒粉をたっぷりと使った贅沢なパン。風味豊かでグルテンやタンパク量も現代小麦と比べて少なく、歯切れのよいパンです。アミノ酸が多く、大変滋味深いパンとなっています。

brioche fermier / 農夫のパン

フランスの田舎で食べた素朴で、なんだか懐かしい味のブリオッシュ。過度な甘みや油分が入ってないので、バターを追加で塗っても、蜂蜜をかけても、くどくなく美味しく頂けます。焦げ目がつくくらいしっかりと焼いてソーセージに併せて食べても美味しい。毎日の食卓に寄り添ってくれると思います。

これらのパンのセットを“循環”と名付けています。

<荘司昌さんのカッティングボードに、農夫のパンをのせて>

<カンパーニュは大きいので、半分切り冷凍庫に仕舞います>

薪火野さんのパンは今秋から取り扱いが始まります。

店頭にて是非ご購入ください、パンに合う珈琲やジャムも用意しております。