今の時代、アート、ファッション、デザインの分野などと、古美術や生活工芸と言われているものが渾然となり、同じテーブルの上に乗って、何が一番美しく魅力的かと競う時代となりました。それはこれからさらに加速していくのだろうと思います。私は、ものの良し悪しの評価でなく、どちらかと言えば「何故良いと感じるか?」という自身の感受性について考えてきました。

色目や型、用途などがどれを取っても絶対的に良いというものも、僅かながら出会いました。それは役目を終えた古いものか、機能的なものに絞られます。幸運にも丹波で出会った人達の暮らしの中にも、良いものに出会いました。それらは役目を終えたコレクションではなく、暮らしと密接に結びついたものだったからこそ、私の感受性は身震いする程、揺さぶられました。機能と美しさとは両立しているものだと改めて思いましたが、そこに至るまでには、多くのものを見て、自分の感受性を鍛える必要があると思います。

良いものに出会う時、「人・技術・暮らし」などに重点を置いて見るよう心掛けています。それらは私の感受性を大きく揺さぶる要素であり、たとえ時代が変わり、環境が変化しても、良いものづくりの本質の部分だと確信しているからです。

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インタビュー

追記


この une(ウネ)を初めて作ったのは、今から 8 年も前のことです。この土地で出会った魅力的な人やものを紹介したいと思い、取材やインタビューを通じて自分にしか出来ないことをやろうという一つの「自己表現」でした。美術や骨董の本、美術館や作家の展示会、著名な先駆者達の言葉、これらを取りこむことで、ものの見方がわかった気になっていました。そして、古いもの、珍しいもの、技術やこだわりが感じられるものを「良いもの」として求める方向へと傾倒していったように思います。ある時、ふとそういった「良いもの」が少し重たく感じている自分に気づきました。用途の為に素材や形が結びついた普段使いできる品、長年育まれた技術や伝統を礎とする品こそ永く連れ添えるものだとわかってきたからです。

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