BLACK SOYBEANS CHIL BEANSAUCE

<縁と縁が重なり>

 
 

今春よりご縁があり、旅のご案内の一つに、行方ひさこさん(ブランディングディレクター)と、20年以上無農薬を実践する、のりたま農園の坂口典和さんを訪ねました。その時は端境期の為、それほど野菜は無く、坂口さんの案内で畑に咲いている菜の花を摘んで食べさせて頂きました。

とても瑞々しく、程よいほろ苦さもあり、旬の短い菜の花の味には、大変感動したのを覚えています。

行方さんと坂口さんは年齢も近いことから、すぐに意気投合し、気が付けば、私の知らないところでやり取りも生まれ、いつしか野菜を買うお客様に。仕事やプライベート含めて様々ではありますが、春以降も幾度と行方さんは足を運び、季節毎の野菜を食べ、のりたま農園さんの野菜にひき込まれていったそうです。

その結果、折角のご縁なので、秋の黒枝豆を使い、何かグローサリーを作ってみたいと盛り上がります。

 

時を同じくして、今度は坂口さんから電話があり、相談したいことがあるとの事。のりたま農園の野菜を長年使い、大阪中津のイタリアンTaverna la chiaveを主宰する花田シェフが、開業を検討しており、物件を探しているので、有力な物件を紹介してあげて欲しいと。昔から地元のコミュニティーを生かして、何かと物件漁りをするのが得意でしたので、坂口さんはそれを頼りに連絡をくださいました。

 

花田シェフとは、何度か一緒に物件を探す中、大変真面目で、遠い先を見据えて真剣に移住したいという熱意を強く感じました。そして、こんな真面目な料理人であれば、是非、この地で開業してほしいとも思うようになります。まだ物件探しは続いていますが 笑。

グローサリーを作るのには製造許可の免許が必要であり、またそんな簡単にレシピが出来上がるわけではありません。そんな中、偶然にも花田シェフが製造許可証を持っていることを知り、ピンと来たわけです。

早速、行方さんに連絡し、再度来訪頂く予定を立てた私は、どんなものを作りたいか?彼女に確認します。即座に「豆板醤!」と返答。しかし花田シェフのジャンルはイタリアンであり、どうだろう。坂口さんの黒枝豆で作ることは出来ますか?私は恐る恐るシェフに聞きました。即座に「作れます!」

なんだか、テンポが良すぎる。うまくいく時というのはこんなものだろうか…。

 

出来上がった豆板醤は3種類、試食しましたがあまりに良い出来上がりでしたので、全種類を採用することに

STANDARD 40g / コクのある旨味、通常の豆板醤。

EXTRA SHARP 40g /// 少しエッジの効いた辛みのある豆板醤

EVERLASTING 80g / 麹の発酵を利用したフレバーな豆板醤

スラッシュの本数は数の多さで辛さが違います。エキストラシャープが一番辛い豆板醤となります。

 

半年の期間をかけ、先日の豊豆の会にて商品発表となりましたが、評判は上々です。

シェフはマスカルポーネ4:STANDARD1の割合でディップを作り、薪火野さんのカンパーニュに付けて提供してくださいましたが、このレシピ美味すぎて、頬が思わず緩みました。

onlineでお求め頂けますので、是非皆様にもご試食頂行けたらと思います。

 

とんとん拍子に進んだ縁の先は、今冬も続きそうです。乞うご期待ください。